第1章

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キシ...と軋む音は、いつ聞いても緊張と恥ずかしさを増長させる。 「--...ン、ぅ!」 自分のあげる声も、 肌をすべる手と舌も、 甘く掠れた声で呼ばれる名前も、 いつまでたっても、慣れない。 慣れるどころか、翻弄されてばかり。 「あっ、ん!」 こんな声を聞いて、こんな体を触って何が楽しいのか、日野はいつも嬉しそうに手を伸ばしてくる。
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