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季節の変わる桜の匂いを感じ、ゆったりと学校を目指す
新学期になってもそれは変わらず、変えるつもりはない
新学期になったからといって変わる必要なんてないのだ
そんなことを考えながら登校していると、
「おーい、遅いぞ亜吐」
俺の親友である黒宮歩に声をかけられた
「おはよう歩。朝から急いでもしかたがないだろ?」
「いや、待ってる俺の身になってくれ。春っていってもまだ寒いんだからよ」
「そうか、だけどそれでも変わらないとよ。遅刻しなければいいし」
そう、俺はこんな風にのんびりと生活していきたい
縛られるなんて御免だ
「相変わらずだな、お前も」
「歩もわかってるくせに」
「ははっ、それもそうだ」
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