第1章 Part1

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ガラッ 「席つけ、ホームルーム始めるぞ」 「おはよ、宮本」 「先生ってつけろ!先生って!」 「はーい」 俺は席に着いた。ちなみに俺の席は窓側から2列目。本窓側になりたかったねえ。 「えー、今日からこのクラスに1人新しい生徒が増えるぞ。前にも言ったがな」 (…ん?新しい生徒?聞いてねええ!!) 「宮本!それ初耳!」 「だから先生付けろぉ!」 宮本が怒鳴る 「宮本、俺聞いてねえぞ?」 「だから先生付けろって…はあ…もういいわ」 宮本がはぁっと溜め息をつく 「お前が寝てたんだろ…」 斜め後ろのクラスメイト、竹本がぼそっと呟いた。 「なあなあ、その生徒って女?」 「男だ」 「ちっ、なんだ…」 (男かよ!女だったらよかったのになあ~) 「どんな人だろうね~」 「格好よかったらい~なあ~」 クラスの女子達が騒ぎ始める。 「おい!格好いいのだったら、ここに居るだろう?俺が」 クラスメイトのお祭り男子、河村がそう叫んだ。 「え~…自分で言うなよ」 「ていうか、このクラスは対象外だし?」 あーあ、言われちゃったよ。でも俺は河村が結構イケメンだと思うけどな。やっぱナルシストは駄目なんだなー。 「おい、その辺にしとけ…河村ショックで石化してるから。」 河村、よっぽどショックだったんだな… 「じゃあ入れ」 シーン… 「どうした?入っていいぞ?」 宮本が扉を開け、外を見ながら促した。 が、扉の向こうには誰も居なかった。 「おい?雪坂?おーい」 何回よんでも返事は返ってこず、気配も消えていた。 「宮本、どうしたの?」 俺が問い掛けた 「いや…どっか行っちまった」 「はぁ?」 「丁度いい、高瀬、雪坂を探しに行って連れてきてくれないか?」 「何で俺!?」 「先生を呼び捨てにした罰だ」 宮本はにやりと笑った くそ~~~~~!! 俺は仕方なく教室を出る。
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