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渚の2年間の訓練は実に厳しいものだった。
素人が最初からジェット機を操縦できる訳がない。
なので、レシプロエンジン(車と同じエンジン)のプロペラ機で練習が始まった。
初日はセスナ機でのクルーズ操縦を教わった翌日には、離陸と着陸を教え込まれた。
それが終わった3日後にはもう練習用のレシプロ戦闘機、ノース・アメリカンTー6テキサンが与えられた。
しかしレシプロエンジンとは言え、1000馬力級のハイパワーエンジンなので、馬力を余裕でもて余す。
おまけにセスナ機と違ってエンジンが重たいがために、フロントヘビーのじゃじゃ馬な機体に渚は四苦八苦した。
Tー6での練習は2年間続いた。
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