翼

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 ケイは渚に大きなカーネーションを渡し、テンガローハットを被せた。  「きゃっ・・・くふふ、ありがと。」  「配属おめでとう。 ようこそ、ランドルフ基地へ。 ・・・そしてテキサスへ。」    渚の目頭は熱くなっていた。  ・・・渚にとって、ケイは憧れの存在だった。  士官学校時代にケイの活躍ぶりや武勇伝を噂で聞いていたのだ。  渚の目標は、ニコルとのドッグファイトだけではない。  ・・・ケイと共に空を舞うこと・・・  しかし、夢はまだ届かない。  
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