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「何が大好きなの?」
「…え?…お、お兄ちゃ」
「だからもう違うからね」
目が覚めると目の前にお兄ちゃん…海輝がいて眠気もどこかへ吹きとんだ。
「な、なんでここにいるの!?」
「すずのお母さんに一緒に登校してくれないかって頼まれたからさ」
お母さんめ、知らない内にこそこそと…
「海輝、今何時?」
「7時58分」
「…え?あと12分しかないじゃん!!」
ちょっとした口喧嘩をしながらもダッシュで登校する。
ーーあ、なんか懐かしいかも。
そんな嬉しさまであった。
「んじゃ、俺こっちだから、じゃ」
「うん、じゃあね」
やっぱりなんだかんだ面倒見の良い性格は昔から変わらない。
「海輝、何部なんだろう…」
もしわかったら、入ってもいいかななんて考えていると、
ーーーーキーンコーンカーンコーン…
「げっ!遅刻だ!!」
元兄妹そろって遅刻魔になりそうだな、と思い明日からは私が起こしに行こうかなとか海輝のことばかり考えていた。
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