第1章

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「まあ、俺もうお兄ちゃんじゃないけどな」 はは…と乾いた声で笑うお兄ちゃん 「…久しぶり、すず」 落ち着いて低くなった声。 でも、何故かわかる。 紛れもない… 「久しぶりお兄ちゃ……」 「俺はもうお前のお兄ちゃんじゃないよ」 「……そうだよね」 何かが突き刺さったような胸の痛みを覚えた。 そんなことわかってたけど。 …突き放された。 そう感じた。 「海輝って呼んでくれない?」
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