学園の外での初めての授業

2/26
138人が本棚に入れています
本棚に追加
/26ページ
僕は、大きな欠伸をしながら箒の柄を握りしめる。 「何処まで行くの?ガイ」 僕の箒の先に乗ってるのはガイ。 小さな猫の姿のガイは絶妙なバランスで、僕の箒に乗ってる。 僕達は早朝から、箒で学園の寮を出発して飛んでいる。 行く先は聞いてないんだよね・・・・・・と、言うか教えてくれないんだ。 僕達は、朝からガイの示す方向に向かって飛び続けてる。 学園からは随分と離れてしまった。 普通なら、まだ学園の中で実技や魔法の練習をしているはずだ。 だって、僕は今までまともにちゃんと魔法の教育を受けて来て無いんだよ? 普通は、魔法と実技を織り交ぜて訓練を行ってから、実践として依頼を受ける事になってる。 だが、僕の場合は特殊らしい。 「お前は元々普通から外れてるだろうが。普通と同じに出来るか」っと言うのが、ガイの主張だった。 僕の意見は無いんですか?と聞いたら、一言・・・・・・無い!っと言われた。 どうやら僕は諦めるしか無いらしい。 僕達は、殆ど一日中飛び続けて、夕方に森の外れに降り立った。
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!