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ある晴れた日の昼下がり
とある兄弟の物語
(物語ほど長くなんてないw)
「ねぇ兄ちゃん。」
「ん?」
「好きだよ。」
「っ!…はぁ、まったく…お前はよくそんなに軽々とす、すき…とか言えるな。」
「だってほんとのことしか言ってないし?」
キラキラエフェクト出せば済むと思ってるのかこいつは……。
んな声で言われたら俺の心臓もたないっての。
まじでこいつのこの声は聞くだけで腰にくる…。
「おーい、にーちゃん聞いてんのー?」
フゥッ
「ひゃっ!?なにすんだこのばか!!」
いきなり耳に息かけるな!
「人の話聞かないにーちゃんが悪い。」
「うっ…それは、まぁ、その。うん、あれだよ、あれ。考え事。悪かった。」
「…考え事って何?誰か俺以外のやつのこと考えてたの?ねぇ、誰?」
「なんで誰かになるんだよ。他のことだってあるかも知れねぇだろが。」
「人かそれ以外かなんて大体わかるよ。特ににーちゃんの場合。」
「おぃ、どういう意味だこら。」
「べつに?」
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