第1章

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今日は、十五夜のお月見をする日 あーちゃんと、ママは、お月見をするために近くの神社にやってきました。 神社の鳥居から、本殿までかがり火がたかれており、参道を暗闇のなかから浮かび上がらせていました。 その何とも言えない幻想的な美しい参道をあーちゃんと、ママは歩いていきました。 後ろから見ると、二人の姿は、暗闇の中に浮いているように見えました。 「ママ、この神社、森の中にあるみたい、灯りが薄暗くてよく見えないよ。」あーちゃんは、お母さんの手を強く握りしめて、言いました。 ママは、笑顔で言いました。 「あーちゃん、下が明るすぎると、月の明かりがよくわからないでしょう。だから、薄暗くするのよ。 この神社の池に映ったお月様を見ると、幸せになれるんだって。ママと一緒に見ようね。」 「はい、ママ。」二人で話していると目の前に、大きな池が出てきました。
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