第1章

4/6
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
すると、ママは、声を小さくしてあーちゃんに言いました。 「実はね、あーちゃん、ママね月の魔法使いなのよ。」ママの突然の言葉に、 「え~ほんとうに。」びっくりするあーちゃんに、ママは、話つづけました。 「本当よ、だから、あーちゃんも月の魔法使いになれるのよ。今、魔法の力を見 せてあげる。少しだけ待ってね。ながい、ながーいほうきを出してあげるから。」 と言うと、ママは呪文を唱え始めました。 「サーフラ、サーディン、モナライト月の力を借りて、ながい、なが-いほうき よ出てこい。」と、ママが言うと、 あーちゃんとママの前にながい、ながーい、ながーいほうきが、現れました。 あーちゃんの目は、長いほうきに釘付けになりました。 しばらくは声が出せませんでした。 口を開けたまま、ながいほうきを、見つめていました。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!