第1章

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「ほら、あーちゃん、池に映ったお月様が、とてもきれいでしょう。」と、 ママが声をかけると、 あーちゃんは、池に映ったお月様に目を移しました。 池の中のお月様は、とても美しく、幻想的な感じを漂わせていました。 「ママ、きれいだね。こんなにきれいな、お月様を見たのは、初めてだよ。なん だか、青白く見えるね。 ママ、あーちゃんも月の魔法使いになれるかなあ。ママみたいに、ステキな魔法 使いになれるかなあ・・・。」 と言うあーちゃんの言葉を聞いたママは、不安が顔から消えていくのでした。 あーちゃんが、嫌がったらどうしようと思っていたのです。でもよかったと内心 ほっとしているママでした。 「なれるわよ。と~ても素敵な月の魔法使いにね。そして、ママみたいに、幸せ にね。」と静かにあーちゃんの耳元でささやきました。
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