僕はヒナと申します。

2/6
前へ
/39ページ
次へ
生い茂った葉が風に吹かれるたびに太陽の光がチラチラと顔にうつる 生まれたときから僕はここにいる 高い高い木の いくつもある枝の中の一つ 枯れ葉を簡単に編み込んだだけの頼りない巣の中 きっと僕はここから出ることはできない この小さな世界のなかで 誰にも気づかれずに消えて行くのだろうか…。
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加