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どんっ
と右半身に何かがぶつかった
身を乗り出していたせいもありふらつきながら列からはずれた
検討はついているが…
そう思い振り返れば
あからさまに自分の翼をはたいているやつがいる
邪魔なんだよ
こちらをチラリと一別した目はそう言っていた
こんなことがあっても何事もなかったかのように列は進んで行く
自分がいたはずの場所も初めからそこに何もなかったかのように埋められていた
みにくいものだ…。
自然の脅威に立ち向かい生きて行くためには立ち止まってはいけない
そんなことは身をもって知っている
たとえそこで仲間が倒れようと、喰われようと自分が生き延びる道を選ぶ
俺が生まれたのはそんな世界なのだから
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