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ー…
ドガァァァァンッ!!
また一つ、街の一角が吹き飛ぶ。そんな光景ももう木々が揺れるのと同義と思う程に戦場に慣れた。
ドクン…
何故だろう、身体はどうしようもなく熱いのに、
ドクン…
何故だろう、こんなにも街中を破壊して暴れ回っているのに、
ドクン…
胸が、胸が空くんだ。
ザァァ…
雨が黒い髪を叩く。
目の前に立ち、構えるのはサリエル。
「【星屑】《スターダスト》!!」
数発の黄色い光線は、夜に綺麗に映えた。
ジャッ、
「遅ぇ…!」
下肢を極限まで軋ませ、大地を蹴った。
ギュン!!
横に避ける、それさえも大跳躍と言える程に今の大輔は極限の身体能力だった。
タ…
辿り着いた、大きな時計台。その側面に着地し、力強く蹴った。
ゴバッ。
跳躍により時計台の壁が吹き飛んだが、大輔は拳を作る事に従事した。
「オ''ラ''ッ……!!」
「!!」
まるで野球のレーザービーム宜しく、サリエルが殴り吹き飛ばされた。
ガヅン。
「ぐっほぁ!?」
ズガゴガァッ!!
今の2人に常識など通用しなかった、
シュオ。
「相変わらず、再生力は半端じゃねぇな。」
「アンタこそ、速過ぎんのよ。」
大輔とサリエルはこんな超高速で街を破壊し続ける事を長きに渡って延々と続けていた。
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