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100年に1人の逸材とまで言わしめられる【神童】・ノアは考える。
「サリエルさん、あなたはどう考えますか?」
「知らないわよ、今の私は私の都合の良い形でこの戦闘を終わらせる事だけ考えてるわ。」
「…全く、どこまでも正直な方だ。」
ノアは肩を竦めて、コメディチックに溜息を漏らす。
「子供達を、これ以上傷付けさせるワケにはいかないのでね。」
「それもそうね、」
「うん。」
「カハ、違いねぇ。」
ノアの宣言にエレン、クーナ、カイと順に呼応して構えた。
「………邪魔、しないでくれよ、みんなぁ…!」
轟々しい魔力を内に暴れさせる大輔の、懇願にも似たその顔は、強者には不釣り合いだった。
「アンタ1人で、何でもできる気になってんじゃないわよ。」
ドギャキュンッ!
エレンが銃を乱射する、
「ふぅっ…!」
目にも留まらぬ速さで回避、すぐさまエレンの目前に大輔は現れた。
「21、遅いわよカイ。」
「ギリだぜ、オイ。」
WMOの兵士は、番号でそれぞれ戦闘中の動きを合わせる戦闘法がある。これを【番号戦闘法】《ナンバー》と呼ぶ。
「!」
思えば放たれた銃弾は、避けやすく打ち込まれた。
「ちっ、」
カイがエレンのすぐそばに待機している事を、把握できていなかった。
「動けねぇように喰い散らしてやる!」
魔力を纏った両腕が、鋭く大輔に迫った。
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