第0話ー同舟相救うー

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街は、パニックに陥っていた。 「何だ、アレ…?」 庭園でシャオと2人だった光輝は空を見上げて驚愕する。 シャオも同様に空を見上げて小首を傾ける。 「何だろ、イルミネーションかな?」 「いやどー見ても違ぇだろ!…明らかに何かのテロ行為だ、道仁會か?」 「竜兄が…?」 携帯を取り出すが、電波が受信できない。やはりと思いすぐにポケットに収めた。 「やっぱし通信機器は全部ヤラれてんな、連絡取んのは厳しそうだぞ…」 「コウ携帯が壊れたぁ~!シャオが昨日、防水携帯だからって牛乳の中に入れたからかな~?」 「安心しろ壊れてねーよ、多分あの障壁の所為だ。てかくだらねー実験してんじゃねーよ、何で牛乳だよ。」 とにかく、今の状況を把握する必要がある。人数が要るとなれば、その能力に長けた者はウチの学園にはごまんと居る。 「俺は一旦宴会場に戻る、シャオ。お前は大輔とリサを連れ戻して来い、大至急だ!」 「うん!!」 ダッ! ギュオッ! 光輝は建物内に、シャオはスケボーを召喚して空へと飛び立った。
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