2625人が本棚に入れています
本棚に追加
街は、パニックに陥っていた。
「何だ、アレ…?」
庭園でシャオと2人だった光輝は空を見上げて驚愕する。
シャオも同様に空を見上げて小首を傾ける。
「何だろ、イルミネーションかな?」
「いやどー見ても違ぇだろ!…明らかに何かのテロ行為だ、道仁會か?」
「竜兄が…?」
携帯を取り出すが、電波が受信できない。やはりと思いすぐにポケットに収めた。
「やっぱし通信機器は全部ヤラれてんな、連絡取んのは厳しそうだぞ…」
「コウ携帯が壊れたぁ~!シャオが昨日、防水携帯だからって牛乳の中に入れたからかな~?」
「安心しろ壊れてねーよ、多分あの障壁の所為だ。てかくだらねー実験してんじゃねーよ、何で牛乳だよ。」
とにかく、今の状況を把握する必要がある。人数が要るとなれば、その能力に長けた者はウチの学園にはごまんと居る。
「俺は一旦宴会場に戻る、シャオ。お前は大輔とリサを連れ戻して来い、大至急だ!」
「うん!!」
ダッ!
ギュオッ!
光輝は建物内に、シャオはスケボーを召喚して空へと飛び立った。
最初のコメントを投稿しよう!