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「香澄…」 お母さんの声がか細くなっていくのを感じた。 病室の白が目にいたい。 心拍数を示す機械音がどんどん小さくなっていく。 「お母さん…」 あたしはギュッとお母さんの小さな手を握った。 ほんのり温かい手。 このぬくもりがなくならないように、消えないように、そう願いながら握りしめた。
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