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壁に手をつき 僕は司に背中を向けた。 「僕を買うなら、好きにしていいよ」 「ふうん」 気のない返事をしながらも 司は後ろから僕の首筋に指先を這わせる。 「なんでも言うこときくよ。なんでもね」 僕は振りむいて その長い指先を口に含んだ。 「なんでも……ねぇ?」 「はい……先生」
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