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その時。 「――!」 ドアが開いて 誰かが部屋に入ってきた。 僕らは咄嗟にしゃがみこみ 棚のかげに身をひそめた。 足音が忍び寄るように近づいてくる。 用務員だった。 幸い部屋は薄暗く 裸眼では日が差しこむ中央部しか見渡せない。 しかし――逃げ場はなかった。
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