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用務員は息を殺して重なり合う僕らの すぐ手前の棚まで近づいて――。 ピタリと足を止めた。 そうして――。 上段にある蛍光灯のストックをいくつか手にとると 部屋の侵入者には気づかず踵をかえした。 「バカッ……鍵かけ忘れたのか?」 用務員がドアを閉じると同時 司は僕の胸倉をつかんだ。
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