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僕は熱くなった司の頬にそっと触れた。 「ちがうよ」 かみ殺していた笑いが 我慢できなくなってこぼれ出す。 「……なにがおかしい?」 困惑する司に教えてやる。 「この部屋は――もともと鍵なんかないんだよ?」 「え?」 「だから、誰かが入ってきたら僕も君もアウトだ。ねえ、どうする司?」
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