第1章

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夕食の最中に、 突然ママは箸を止めて行った。 「ねえ、 はるか、 ママ会社の人に、 お付き合い申し込まれちゃった」 「うへ、 なにそれ?」 あたしも箸が止まった。 ママの顔を覗き込むと、 なんだかすごく幸せそう。  実はあたしとママは二人暮らし。 パパなる人は、 あたしが小さい時に出て行っちゃったんだって。 そのママに…もしかして恋? あ、 言い忘れたけれど、 あたしは14歳。 今までは、 嵐の二宮くんがいいとか、 やっぱ相葉くんだとか、 そんなことでママと、 張り合っていたのに、 ママだけ百歩先に行っちゃったの?なに、 それ。 ずるい! 「ねえ、 どんな人?イケメン?」 あたしは驚いた気持ちを隠しつつ聞いた。
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