第1章

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夕方になり就業時間の終わるチャイムが鳴ると、まどかは押し潰されそうな不安から…逃げ出したいと言う気持ちが徐々に加速していく。 全身から変な汗が出てるのは気のせいではなかった。 「本当に…どうしよう」 不安と焦りを隠せないくらいに動揺していた。 熱が出たと言っても、きっと強引に連れて行かれるだろう。 沈んだ気持ちのまま、まどかは合コンへと向かった。 お洒落なレストランに着くと、可愛らしいワンピースを揺らす春菜が店先で待っていた。 「まどか~、もっとお洒落な服を着たら方が似合うのにっ。ホントもったいない。とりあえず入ろ」 「春菜は可愛くてモテるんだから合コンなんてしなくて良いのに」 まどかは、無意識に思っていた事を話していた。 「まどかは私のこと、買い被りすぎだよ。」 春菜は一瞬、淋しそうな顔をしていたのを…まどかは見逃せなかった。 「春菜…?」 「まどか、今日から彼氏を作るよっ」 淋しそうな顔は本当に一瞬で、すぐに普段のいつも通りの春菜になっていた。
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