17人が本棚に入れています
本棚に追加
本当は長男が父親の会社を継ぐはずだった。
父親は会社を継がせるために、取引先の娘との見合いを勝手に勧めていた。
だが、長男には好きな人が居て、その人のお腹には長男の子供が居た。
それを知った父親は長男を勘当した。
長男が居なくなり、父親の仕事を百合子さんが手伝うことになったそうだ。
百合子さんはそう話してくれた。
でも、百合子さんは決して兄を責めなかった
兄の気持ちが分かったから…。
この日は、何だかバタバタして、久しぶりの百合子との仕事があっという間に終わり、純は帰って来なかった。
純に電話をしてみたが、純は電話に出ない。
アキが店を出ようとした時、百合子がアキに言った。
「アキちゃん、晩御飯一緒に食べない。
イチゴのショートケーキ買ってあるから」
最初のコメントを投稿しよう!