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みらいは帰る用意をして、アキの手を握る。
『みらい、今日は百合子さんの家にご飯食べに行くからね。
百合子さん、みらいの大好きなイチゴのケーキ買ってくれてるんだって。
良かったね、みらい』
「イチゴのケーキ大好き!
ママ、純ちゃんもイチゴのケーキ好きなんだって。
純ちゃんと一緒にケーキ食べれるね」
みらいは満面の笑みを浮かべていた。
『みらい、純くんはお出かけしてていないの。
だから、一緒に食べられないんだ』
この言葉を言うと、みらいの笑顔は消えてしまうと分かっていても、黙っていられなかった…。
「純ちゃん居ないの…、純ちゃん居ないと寂しいな…」
そう言って、みらいの手は離れた。
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