第十八話  守りたい人

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みらいは帰る用意をして、アキの手を握る。 『みらい、今日は百合子さんの家にご飯食べに行くからね。 百合子さん、みらいの大好きなイチゴのケーキ買ってくれてるんだって。 良かったね、みらい』 「イチゴのケーキ大好き! ママ、純ちゃんもイチゴのケーキ好きなんだって。 純ちゃんと一緒にケーキ食べれるね」 みらいは満面の笑みを浮かべていた。 『みらい、純くんはお出かけしてていないの。 だから、一緒に食べられないんだ』 この言葉を言うと、みらいの笑顔は消えてしまうと分かっていても、黙っていられなかった…。 「純ちゃん居ないの…、純ちゃん居ないと寂しいな…」 そう言って、みらいの手は離れた。
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