第十八話  守りたい人

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次の日、店には純ではなく百合子がいた。 百合子は最近、父親の仕事を手伝っていて、店にはほとんど出ていなかった。 『百合子さん、おはようございます。 今日は純くんどうしたんですか?』 「アキちゃんおはよう。 純、今日用事があるから休ませてほしいって言うから私が。 まっ、たまに店に出ておかないと、皆に忘れられちゃうから、ちょうどよかったのかも」 アキは胸騒ぎがした。 『そうですか…。 百合子さん、お父様の具合はいかがですか』 「うん、なんとか大丈夫みたい。 今ね、アニキが手伝いに来てくれてて、お父さん凄く機嫌がいいの。 やっぱり頼りになるのは長男だね」 百合子の家庭は複雑で、父親と長男の間で色々あったと聞いている。
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