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「もしかしておばあちゃんちの駅では発車ベルじゃなくて音楽が流れないかい?」
「あ、流れます!」
日万里ちゃんは目を輝かせた。
「その音楽を思いだせるかな?」
「えーと…」
日万里ちゃんは考えているが、難しそうだ。
「聴けば分かると思います」
「じゃあ、聴いてみるか」
曳野はパソコンをいじって、音楽を流した。
“♪チャラチャン♪ ♪チャチャ♪ ♪チャラチャン♪ ♪チャラチャチャチャン♪”
「どう? おばあちゃんちの駅で流れる音と同じ?」
「違います」
「次いくよ」
“♪スチャチャチャ♪ チャチャチャラン♪ ♪スチャチャチャ♪ チャチャチャラン♪ ”
「違います」
「次」
“♪タタタン タタタン♪ タタタンン♪”
「違います」
「次」
曳野は次々と音楽を流す。
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