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おばあちゃんが行方不明―！？
これは事件だ！
ウサミミは驚いたが曳野は冷静。
「人探しはお金が掛かるんだよ。でも子どもの君からお金を取れないよね」
タダ働きしたくない曳野だ。
大家の孫が偉そうに答えた。
「お金はありません！ 子どもだから！ だから曳野さんに頼んでいるんです！」
「ハア…」
曳野は返す言葉がない。
だから曳野さんにだって…。
プププ。
弱いところをしっかり握っている大家の孫。
「おばあちゃんに会いたいんです！ お願いします！ おばあちゃんを探して下さい！」
日万里ちゃんは目に涙を溜め、顔を紅潮させて必死に訴えている。
これを断ったら鬼だろうと思わせる必死さ。
曳野は根負け。
「分かった。もう少し詳しい話を聞かせてもらおう」
曳野は二人を電車クッションのソファに座らせた。
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