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「いつまでも焦らしてんじゃねぇよ」
「桂斗?」
「抱かれたきゃそう云えばいい。回りくどいことしやがって」
軽々と隆弘の足を肩に担ぐと秘所にぐいぐいと自身をねじ込んだ。
「あっ・・・・けい・・・・」
身を捩る隆弘を押さえつけ一気に奥まで侵入する。彼は息を短く吐いて必死に受け入れようとしているようだ。
「お前、プロなんだろうが。俺を楽しませてみろよ」
「桂斗?」
そう・・・・これが自分の中に巣食った淫魔。
快楽の度合いがある程度を超えるとあらわれるもう一人の俺。
いつだかコイツが現れたことがあったけ。もちろん記憶も意識もあるのに、まるでもう一人の自分のように勝手に羞恥心も自尊心も飛び越える。ただただ快楽を求める獣になってしまうのだ。
「じゃあお前が腰を振って見せろ」
深くつながったまま体を入れ替え隆弘を騎乗位に戻すと挑発的な言葉をかけた。
「桂斗・・・・かっこいいな。俺の・・・・桂斗」
隆弘の紅潮した顔は官能的だった。一生懸命に腰を使う彼を愛おしく感じてしまう。
「あっ・・・・あぁ・・・・・も・・・・ゆるし・・・・」
「甘いな、お前。もっと楽しませられねぇのかよ。プロが聞いて呆れるぜ」
腹の上にいた隆弘を引きはがすと尻を叩いて高圧的に言い放つ。
「犬みたいに這いつくなれよ。俺が与えてやる。媚びて見せろ」
四つん這いになった隆弘は後ろに振り向きながら頬を染め懇願する。
「桂斗の・・・・ください」
どのくらい隆弘を辱めたのだろう。
彼の意識が飛ぶまで嬲り続けたのは確かだ。
俺は服を着て金を置いてホテルを後にした。
身体があちこちがガタガタ言っている。電車道をひたすら歩いて駅を見つける。あとは電話して恭介に来てもらった。
「坊ちゃんご無事で・・・・・」
真一が抱きついてきた。
「悪かった・・・・で、佐竹は?」
「若頭は手術が終わって弾は取りました。今、麻酔が効いていてまだ寝ています」
「そうか、ご苦労だったな」
「坊ちゃんケガはないですか?」
「ああ、これでもダチだからな。話しつければ大丈夫さ」
「でも篠崎の息子なんですよね」
「うん、厄介なことになった。とにかく家に帰って休みたい」
飲まず食わずで1日中アイツとヤリまくっていた。
どこにそんな体力があったんだろう。もう一人の俺は自分なのか、それとも二重人格なんだろうか・・・・・。
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