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※小話・ノーヴァのレキくんと
※緋黒/蒼狼様の小説からちょっと続きます
仕事が入るまでの間、いつも通り中庭を散歩するプレシェンシア。
歩幅が小さいので、進むスピードは人に比べて断然遅い。それがいい時間つぶしになっている。
プー「んー♪ 陽のあたるー……坂道をー…♪」
鼻歌交じり(?)で歩く。
そこに背後からぴょんぴょんと、何かが跳ねて近づいて来る音が聞こえてきた。
リドリー「どけっ! 邪魔だっ!」
プー「え? リド……うわああああああ!!」
ぼむっ、とプレシェンシアを下敷きにして、何かに追われた様子のリドリーが不機嫌そうに舌打ちした。
プー「……な、何するの! 痛いじゃない」
リド「知らないよそんなの。オマエが邪魔だから……って、そうじゃない!
おい、急げ! 早くストレンジ(人間化)してよ! しつこいのに追われてるんだ!」
プー「えぇ……? まさか盗み食いでも働いたとかじゃ……」
リド「それはまだバレてない。って言うか、そんなんじゃない!」
プー「したの!?」
そこでリドリーの顔が『げっ』と嫌そうな表情に変わる。
目線の先には、後を追うにパタパタと走って来る、幼い少年の姿があった。
レキ「ドリーさんまってー」
リド「あぁもう誰が待つか! ボクに触るなって言ってるのに! これだから子供は嫌いなんだよ!」
レキ「えー、何で? ドリーさん、フワフワであったかいのに~。ねー、触っちゃだめ?」
リド「断る!」
プー「触るくらい良いじゃない。乱暴にしてもリドリーなら平気だし……」
リド「オマエ他人事みたいに言いやがって! なぁ、そうだ。触るならプーにしてよ。こっちの方が面白いぞ」
プー「えーっ! ボクを巻き込まないでよぉ」
レキ「んー……。フワフワだからドリーさんがいいー!(むぎゅー)」
リド「あーーっ!だから触るなってば!! 離せこのガキンチョめ!!」
プー「リドリー、楽しそうだね」
リド「ぶっ飛ばすよオマエ! 楽しいもんか、くっそ! 離せぇぇっ!!」
レキ「もふもふー」
それから1時間程、2人が仕事に呼ばれるまでもふられたとか。
End.
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