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夕方になり、私はもう帰ろうと提案してみた。
もしかしたら、仕事の疲れが出てるのかも。
家に着き、荷物を片付けていると、ふと影が出来た。
後ろを向くと、辰巳さんが立っている。
その表情は、少し怒っているようにも見える。
「どうしたの?」
「今日、会った彼。神崎君だっけ?」
「う、うん。前にも、話したでしょ?辰巳さんを、信じてみたらって言ってくれた・・・。」
「・・・彼には、猫被って話さないんだな?」
「別れる時に、素顔見せてたから・・・。」
辰巳さんはゆっくりと私に近付く。
どことなく怖い雰囲気に、私は辰巳さんから少し離れる。
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