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離れれば離れるほど、辰巳さんは私との距離を詰めていく。
気付けば、背中には少しひんやりとした壁の感触。
背中の壁に気を取られていると、辰巳さんの腕が顔の横に置かれた。
「た、辰巳さん・・・?」
「なんか、気に入らない。」
「えっ・・・?」
一瞬だった。
辰巳さんの顔が近付いたと思ったら、キスされていた。
今までのような、優しいキスではなく、荒々しいキス。
最初から、舌を絡ませた激しいキス。
ついていくのがやっとで、逃げても逃げても、捕えて離さない。
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