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なぜ、辰巳さんが怒っているのか。
それを聞きたいのに、その余裕は与えられない。
胸を弄っていた手が、ゆっくりと太ももを撫でる。
ぞわっとした感覚が全身に走る。
小さく息を吐くと、それを見逃さなかった辰巳さんは、いつまでも触ってはくれず、ギリギリのところばかりを攻める。
触ってほしいのに、触ってもらえない。
そんなもどかしさからか、腰が自然と動いてしまう。
「どうした?腰が動いてるぞ。」
「わ、わかってるくせに・・・。」
「言わなきゃ、分かんないだろ?」
「お願い・・・、焦らさないで。」
「何がほしいの?」
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