第3話

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「――…ん。……は、ぁ」 部屋に響く声と音がやけに生々しく聞こえるのは、昨夜とは違い、2人の身体が明るい光にさらされているせいなのだろうか。 「――っ」 彼が動く度に押し寄せる波。声にならない声を抑えることができなくて、隣の部屋まで聞こえていないか心配になる。 「雛森」 「っや、だめ」 離れたくない。 「雛森」 「だめ。まだ」 ――離したくない。
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