第3話

11/40
前へ
/40ページ
次へ
「……?」 「しらばっくれないでよ!アンタと昨日一緒にいるところ見たんだからね!」 人の男って誰だろう?と首を捻ると、その仕草にイラッとした彼女は、声を荒げ、怒りを表情に出し、私に敵意を剥き出しにした。 「……」 あぁ。あの人、彼女いたんだ。 昨日一緒に帰った先輩を思い出し、『身に覚えのないこと』の正体が明らかになる。 「家にまで押しかけるなんて信じられない!どういうつもり!?」 「……」 どういうつもりもなにも 「『家においで』って言うから、ついて行っただけですけど」 私自身、自分が『彼女』だと思っていた。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2201人が本棚に入れています
本棚に追加