十死伝説―前編―

最後の晩餐

「なるほどな。友達がおそらく、それを実行して死んだと……。」

俺はタケシのことを思い出し、暗い声で「ああ」と返した。

「俺っちの予想だと、十死伝説は本物だと思うよ～。だってまず51年前の都市伝説も本物のあったし、ネットで今調べたけど、十死伝説をやると宣言した友達が後日に死んでるってのもあるし。」

「助かった人はーー」

俺はマサキに咄嗟に質問する。マサキは「0人かな。」と返答し、すぐにネットで色んなことを調べ始めた。

「……とりあえず十死伝説は実行しないことを推めるよ。俺も親友には死んでほしくないしね。」

マサキの言葉に俺は首を横に振る。
俺がやらないといけないんだ。マサキを殺したのには俺にも責任があるから……

俺は絶たなきゃいけない。タイチのような犠牲者をこれ以上、生み出してはいけない……

マサキは深くため息を吐き、「それじゃアドバイス…」と話を切り換える。

「黒い少女ってサイトにあるけど、俺の予想じゃ複数いると思う。1体とは書いてないしね。」

俺はマサキの言葉に強く頷く。
大丈夫。覚悟は出来てる。