ある都市伝説

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とある高校の教室で5人の学生が怪談話をしている。その中にこの俺、高木カイトも混ざっている。 「十死伝説?」 プリントの裏に書かれた都市伝説名 『十死伝説』 奇妙な名前だ。如何にも怪しい都市伝説を匂わせる。だが、そんな都市伝説は架空の物であり、存在などしないだろう。 「よくもまぁ、そんな下らないの調べるよな。」 俺は呆れたように呟く。都市伝説など信じたことはないし、心霊現象すら存在しないと思っている。 だから今回の十死伝説とやらも偽物だろう。 「いや、これは本物だって!」 都市伝説を妄信しているコイツは開田タイチ。 馬鹿だが、熱中している事には手を抜かず、とことん追求する男だ。
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