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「っ‥‥!!」
パチッと目が覚め辺りを見渡すと、真っ白い布団と目の前には背を向けて寝息を立てている主がいた
「‥‥」
今の夢は何だったのだろうか
初めて見た夢にも関わらず、胸の辺りがドクドクと鼓動をたてている
猫から人の姿に戻りキッチンへと向かった
水が飲みたかったからだ
「‥‥はぁー、はぁー」
息が荒い、まるで現実に起こっていたかのような奇妙な夢である
「‥‥こんなに寝てたのか」
部屋の時計を確認すれば、時刻は夜の7時過ぎている
「夕飯でも作るか‥‥」
主、ユリウスはまだ起きてきそうにないため冷蔵庫の中を勝手に拝借してみると、冷蔵庫の中には何も入っていなかった
「‥‥なら僕が食事作ってあげるか」
まだまだ若く食べ盛りな時期に冷蔵庫がカラであることが異常だ
もしかしたら買い忘れていただけかも知れないが、栄養不足で倒れられたら困る
幸いにも、前にもらったドラゴンからもらった野菜類、魔界からもらった肉類、天界から譲ってもらった魚介類などはまだボックスに健在しているためボックスからそれら適当に取り出し、勝手にキッチンを借りて料理を作ることにした
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