異世界

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「未練はないか‥‥」 僕は“表”に出てきて呟いた 勿論、先ほどの女性の体でだ 「なら、この世界そのものを無に帰そうか」 僕がそう呟くと心臓がドクンと大きな鼓動をたてる それはそれでいいという彼女からの合図である 「では、さよならだ‥‥全て無に帰れ」 地面に手をつけ僕はボソッとそう言った そして、僕は互いに心の中で“ありがとう”とお礼を言いゆっくりと目を閉じた。
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