第1章

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冬の寒いある日の晩 一人の赤子が生まれ落ちた。 その赤子は時折奇妙な行動を見せた。 まだ10ヶ月なのに、立って歩いたり、1歳半で言葉を覚えたりと、稀にみるほど成長が早かった。 しかし、成長が早いこと以外は普通の子と変わらないため、両親は安心してその子を育てていた。 その子は3歳になり、自分のことを理解していた。 自分にはもう一人別の人格が存在しているのだと‥‥。 その人格の影響で成長が早く、頭の回転が早いのだと だが、その人格とコミュニケーションをとることは出来ず、滅多に表に出ることもないため、ちょっと成長が早いだけの普通の子供としてその子は育っていった。
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