第1章

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無差別殺人テロによって、兄夫婦が殺された。 同日、祖父母が物取りの犯行によって亡くなってしまった。 そんな悲しみに暮れていると、翌日弟が行方不明となり、恋人の兄弟も一緒に行方不明となってしまった。 さらに悲劇は続き、一週間後には両親と恋人の両親が出かけた先で無差別殺人テロによって、亡くなってしまった。 その子と何か、恋人は悲しみの縁に立たされていた。 一気に大切な人を大事な家族を失ったのだ。 これ以上は失いたくないとそう強く願った。 しかし、現実は非情である。 その翌年、たった一人愛する人を同じ月に、同じ無差別殺人テロによって失った。 その子と何かを守るために、夫となった人は身を犠牲にし、その子の腕の中で深い眠りについたのだった。
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