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「起きろ、××歳の合法ババア」
バンッッッ!
という物凄い衝撃音とともに
デスクの下から寝惚け眼の一人の女性が現れた。
「おいてめええええ霧島ァ! なんでそれを知っている!」
黒髪を頭の後ろで結ったポニーテールに、
雑なジャージ姿の女性が物凄い剣幕で霧島に向かってきた。
「あれ。起きてたんですか?」
「今起きたんだよ!
つーかてめえ、せめて合法ロリにしやがれ!
合法ババアってもうただのお婆ちゃんじゃねえか!
ああん!」
「まあそれは兎も角。
今日は暇な乙黒さんのため
新しい依頼を持ってきたんです。
乙黒さんにぴったりですよー」
霧島はスマホを取り出しいじり始めた。
「……ふーん。
って誤魔化すんじゃねえ、霧島ァ!
どうしててめえ、私の歳を――」
途端にこの女性は身をぶるっと震わせた。
急に内股になり、がくがく凍え出し、部屋を見渡した。
そして、
「何これ……さ、さぶい」
そう呟いた。
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