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「本来機関の機密を知ったものは抹殺する必要がある、だが…下手にお前を殺して死の消しゴムの機嫌を損ねるわけにはいかない」
消しゴムの、機嫌?
「消しゴムに機嫌なんてもんがあるのか?」
思わず男に尋ねてしまった。
「ふん、まぁ良い…教えてやる」
何故に上から目線なんだ…まぁ今は此奴に生かされてるから文句は言えない。
「ブラッド文具は少なからず意志を持つ、俺の定規はあまり意思表示をしない…だがお前の持つ消しゴムはかなり強い意志を持っている」
「まぁ気に入った奴のみだが」と肩をすくめて言う男にふむ、と頷く。
「っと、話を戻すが…お前は機関に入れ」
「とぅりゅ!?」
唐突にそう言われてなんか変な声が出た。
とぅりゅって何だよとぅりゅって…
「…その機関ってさ、どこにあって何すんの?」
叫び声について突っ込まれないうちに質問をする。
「お前変な声出すんだな…機関の場所はまだお前は知らなくていい、する事は主に暗殺だ」
結局突っ込まれて落ち込んでる俺に衝撃な事実が耳に入ってきた。
「暗殺ぅ!?」
暗殺って、あれだよな…お偉いさんとかを後ろからサクッと殺す的な奴だよな!?
「まぁお前の場合は名前がわかりさえすれば殺せるから簡単だろ」
まぁ、そうか…ならそんなに危険じゃないよな。
「わかったよ…」
ポツリと観念したように呟くとフン、と笑われた。
「最初からお前に拒否権は無い」
…酷いw
まぁそんなこんなで俺のちょっと、いや…かなり変わった人生が始まった。
リクエストがあったらこれの続編でも書こうかな。
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