ブラッド文具

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その日、俺の人生が変わった。 龍騎院 晴久(りゅうきいん はるひさ)というのが俺の名前だ。 スッゲー名字だけどどっかの財閥の息子とかではない。 俺の家はただの庶民だ。 父親はサラリーマンだし母親だって専業主婦だ。 唯一他と違う事と言えば父と母が駆け落ちしたから親戚がいないって事かな。 まぁそんな平凡な俺も高校に入ると高校デビューとして髪を染めたり彼女を作ったりと、高校生らしい生活をしてきたわけだ。 で…俺はその日、久しぶりに一人で帰ってたんだ。 いや、別に彼女に振られたわけじゃないよ? ただ偶には一人で帰るのも良いかなーと思っただけで! 彼女に目の前で他の男とのキスシーン見せられたとかそんな事ないから!! とまぁなにはともあれ(?)俺は一人で帰っていた。 そしたらですね―なんか面白いモノ見つけたんですよ。 それがこれ!え?ただの消しゴムじゃないか…ってわかってないなぁ。 『DIE』なんて超イカしてんじゃん! 取り敢えず持って帰ろ~っと! え?猫糞??いやいや、違うよー ちゃんと持ち主が捜してるようだったら…お金払って買うよ! いやぁ…何かすっごい気に入っちゃってさぁこの消しゴム。 なんかこれあれば俺世界変えられる気すらするわwwww この時の俺は知らなかったのだ。 その消しゴムを拾ったことによって俺の人生が狂っていくなんて… とまぁ変なフラグを立ててみますたww そのフラグをまさか回収することになるとはこの時の俺はちっとも考えていなかった… いい加減にしろってかw 一人でクスクスと笑いながら俺は家に帰った。 それから消しゴムを机に置き、風呂場に向かった。 まぁその後もマンガ読んだりテレビ見たり母さんの手伝いしたりとして消しゴムの事はあまり意識していなかった。 「さて、と…まだ20:00だけど寝るか―」 ふわぁーあ…と大きな欠伸をしながら布団に潜る。
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