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そして、彼は私の肩のちょっと下まで伸びる髪の毛を一束摘まんで、口づけをした。
「……さっきも言ったけど僕は君に一目惚れ…したんだよ」
先ほどの場面が思い浮かぶ。
私は、一目惚れなんてあり得ないと思っていたから、それが信じられなかった。
「…と言うことで、帰ろっか。あ、それともこのあとどこか行きたいとか?」
私は首を横に振ると、上靴を脱いで外靴に履き替えた。
私は、いつ逃げようか。それだけを考えていた。彼を見ながらチャンスを伺う。
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