132人が本棚に入れています
本棚に追加
「よし、誰もいない」
私は、片手にお弁当を持ちながら屋上を見渡す。
見事に誰もいない空間で、風の音
だけがあえかに響いていた。
早速、座り込んで私はお弁当
を広げた。
そして、「いただきます」、と呟いてから箸で食べ物をゆっくりと口に運ぶ。
誰にも邪魔されない空間。
息苦しい学校では吸えないこの
新鮮な空気。
ここは、私だけの時間が得られる、
特別な場所。
息を吸い込んでみる。
冷たい冷気が喉を通過する。なんとも言えず、心地よかった。
最初のコメントを投稿しよう!