始まり。

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「あっ…うっ、その…………誰?」 目の前の男子は驚いたように私を じろじろと見る。 そして、にいっと笑い、 「…へえ、知らないんだ?」 と言う。どこから来る自信か知らない けど、なんかすごい可愛らしい顔つき なのは分かった。 「あの…ごめんなさい。私人の名前 とかあんまり覚えられないんです」 「…ふうん、そう」 なんでこの人はさっきからニヤリと笑っているのだろうか。不気味すぎる。 はっ!まさか私を…お、襲おうと……。 「…どうしたの?顔青いけど」 そう言って、彼は私の顔を覗き込む。 うわっ!やっぱり! 「わっ…私食べても美味しくない! ですよっ!」 彼の目の前に手をかざし、 俯きながら必死に訴えた。 ………………は、いいものの、ちらりと 前を見ると、目が点になっている 可愛らしい顔つきな男子。
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