132人が本棚に入れています
本棚に追加
突如妖艶な瞳に見詰められて、私は
身動きができなくなってしまう。
「…僕と、付き合ってよ」
は?
一瞬、息が止まりそうになった。
「ちょっ…言ってる意味が…」
「分からない?僕は君に付き合って
と言ったんだよ」
付き合って?
私と?なんで?
頭に、無数の疑問が飛び交う。
そんな私を見かねてか、目の前の
彼は、にこっと笑う。
「…ふふっ。そんな難しい顔
しないでよ」
「えっ…つつ、付き合うって…もっと
その人の事を知ってから…」
「…そうだね。でもさ、一目惚れって
言葉、知ってる?」
一目惚れ……。
頭の中で、その単語がリピート
される。一目惚れなんて、ドラマの
中でしか起こらないことだと思って
いた。
最初のコメントを投稿しよう!