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本棚に追加「妹には格好悪い所なんて見せたくないもんな。」
俺にも弟がいるから良く分かる。
「それに、あいつは不器用な頑張り屋だから、誤解される事も多いんだよ。
まあ、本人は不器用なんて思ってないだろうけどな。
もっと周りの人間を信じられたら、1人で頑張らなくても済むのになぁ。」
すると、サヤカが真っ直ぐ俺を見た。
不思議な眼差しだった。
威圧でも、悲哀でもない、力の抜けたような、それでいてしっかりと俺の姿を見ている。
俺はなぜか、諏訪に見つめられているような気がした。
サヤカが言った。
「小澤さんは、兄の恋人じゃないんですね。」
「俺はあいつの友達だよ。」
「友達?」
「他人じゃねえ、ってこと。」
「それじゃ、兄を助けてくれますか?」
「当たり前だろ。」
「困った事が起きた時も、見捨てない?」
ああ、もしかしたら…。
サヤカも諏訪と同じように、親に見放されたと思った事があったのか?
俺はサヤカの肩をぽんと叩いて言った。
「面倒臭い兄貴のせいで、俺達、これからも苦労しそうだな!」
一瞬、サヤカは目を丸くしたが、眩しいくらいの笑顔を見せてくれた。

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