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「妹には格好悪い所なんて見せたくないもんな。」 俺にも弟がいるから良く分かる。 「それに、あいつは不器用な頑張り屋だから、誤解される事も多いんだよ。 まあ、本人は不器用なんて思ってないだろうけどな。 もっと周りの人間を信じられたら、1人で頑張らなくても済むのになぁ。」 すると、サヤカが真っ直ぐ俺を見た。 不思議な眼差しだった。 威圧でも、悲哀でもない、力の抜けたような、それでいてしっかりと俺の姿を見ている。 俺はなぜか、諏訪に見つめられているような気がした。 サヤカが言った。 「小澤さんは、兄の恋人じゃないんですね。」 「俺はあいつの友達だよ。」 「友達?」 「他人じゃねえ、ってこと。」 「それじゃ、兄を助けてくれますか?」 「当たり前だろ。」 「困った事が起きた時も、見捨てない?」 ああ、もしかしたら…。 サヤカも諏訪と同じように、親に見放されたと思った事があったのか? 俺はサヤカの肩をぽんと叩いて言った。 「面倒臭い兄貴のせいで、俺達、これからも苦労しそうだな!」 一瞬、サヤカは目を丸くしたが、眩しいくらいの笑顔を見せてくれた。

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